ほーほーほー 1UPだってよ

猫と遊んだり、バイクでツーリングしたり、おいしいものを探したり・・・日々感動したこと、ふと感じたこと、日常のちょっとしたことを綴ります。

試練、その先に・・・

良くも悪くも無事に通常生活に戻っております。
その時々で、ベストな選択だった様に思いますが、思い返せば異なる選択肢もあったなって自分でも思います。
何がベストかわかりませんが、今後の参考までに記録に残しておきます。



13時30分、皇海山登山口に戻り、帰り支度をします。
この後、奥日光湯本温泉に浸かって、龍頭の滝の紅葉をみて、帰りましょうかね・・・
なんて思いながら、エンジンを・・・・・・
あれ?かからないぞ?なんだなんだ?!?!


オーバーヒート表示です!
ありゃりゃ。では、バイクを解体です!
ラジエターからのお漏らしは・・・・・なし
温度センサーの締め付け、異常は・・・・・なし
ヒューズ切れは・・・・なし


はい、お手上げ!
今時のバイクはおしがけでどうにかなるものではないし、
エラーが出た以上、コンピューター繋いでリセットしないと動かないだろうし・・・


そもそも携帯のアンテナ立たない場所だし、どーしたもだかなー



停車しているマイクロバスの運転手さんにちょっと伺います
「地元の方ですか?」
「そうだけど」
「携帯のアンテナ立つ場所って、ここからどれくらい下山した場所か、ご存知ですか」
「そうだな、沼田方面に3分の2くらい下ったとこかな。スキー場が見えればその手前でも繋がるかもな。どうした?」
「ええ、バイク動かなくなっちゃって」
「そっか」


3分の2って、13㎞ほどだなあ
むむむ。誰かに乗せてもらうかって・・・・
でも、まだまだ誰も降りてこないよなあ・・・


と、そこに
ぶろろろろ・・・・
オフローダーの方が登場、写真を撮ってます。
この方に声をかけて、お話をします。
聞くと、このまま沼田方面に下山とのことなので、JAFに連絡を託します。
快く、承諾してもらえました。
「なんていえばいいですか?」
「皇海山登山口で、バイクが動かなくなりましたので、レッカーをお願いします。よんきびうと言います」
「了解!」
ぶろろろろろろ・・・・


さーて、早くても14時半にJAFに連絡
その後、登ってくるにしても、3時間以上はあるな。
17時過ぎか・・・
<分岐点1>この計算をした時点で、下山すべきだった。そして自分で連絡を取るべきだった。


この後、周辺を散策して、時間をつぶします。下山しようとも思いましたが、この登山口は、沼田方面と栃木方面、双方からのアプローチが可能です。
下山するなら、もと来た道である沼田方面と考えてましたが、JAFが逆方向から来たらどうしようと・・・下山に踏み切れませんでした。
<分岐点2>明るいうちに、人がいるうちに、同乗させてもらって下山すべきだった。


16時過ぎに、ふと思いました。
オフローダーさんが、連絡を忘れちゃったかもしれない・・・
待っててもJAF来ないかもしれない!!
慌てて下山の準備です。
でも、既に登山客だーれもいませんでした(半笑)


暗くなる前にアンテナが届く場所に行こう!
はい、一人徒歩で下山を決定です。

ばいばーい。助けを求めにいってくるな。



16時半、下山開始です。
12㎞を暗くなる前に歩けるか、登山終わりの足が持つのか?


17時半、まだ明るいですが、アンテナは立ちません
18時半、携帯のランプを付けて、暗闇をてくてく。まだアンテナは立ちません
19時、後ろからJAFが来ました!やったね!!ほら後ろからだ・・・・
あれ?車積んでるぞ!!


JAFさんと少し話します。
「13時半ごろ、登山口でレッカー要請した連絡って入ってますか?」
「アンテナ立たないんで解らないですね。この車からの要請で来たもので」
「アンテナ立つところまで乗せてもらえませんか?」
「いいですけど・・・・」
と助手席側を見ますと・・・
レッカーされた乗用車の方、二人が乗ってます。
男の方は、少しずれて僕の乗り場を作ろうとしていますが、ご婦人が(なんで乗せるの?もう乗れないよね)的な視線を投げかけます。
私は察しましたよ。
「乗れそうもないですね。ここまで自力で来ましたので、もう少し頑張ります」
「そうですか、じゃあ気を付けてください(申し訳ありませんって目が語ってました)」


あっ!
アンテナ立ったら、僕用にレッカー車を要請してって言い忘れた!
<分岐点3>おいおい!


19時半、前から車が来るぞ!あっ、アンテナ立った!!
車の方が停車してくれて
「どうしました?」
「これこれしかじかです。アンテナ立ったので、ここでもろもろ連絡を取ります」
「1時間ほどしたら、この道戻ってくるので、何か困ったらその時にまた相談にのるから」
「ありがとうございます」
「そうそう、ここ熊でるから気を付けてね」
「えー熊ですか?」
「うん、熊。明かり付けてれば寄ってこないかな。でも、気を付けてね」
「はい、ありがとうございます」
<分岐点4>同乗すべきだった?同乗したら、ここで電話ができなかったので、同乗しなかったのは、この場では正解だと思う。


ここでひたすら電話です。
まずJAF。
本部に問い合わせると、14時前に連絡が来ているとのこと。
オフローダーさん、ありがとう!疑ってすみませんでした。
先ほどのJAFさんからも確認の連絡が来ているとの話も聞きました。
ありがとう!先ほどの運転手さん!!
でも、3連休の最終日、車の手配が追い付かない状況。でも、よんきびうさん対応の車が、今沼田インターに向かって走行中のこと。

任意保険にも電話、レッカー100㎞無料ですからね・・・
でも、林道には行けません!一般道までバイクを持ってきてください!!だって。
林道を20㎞バイクを押していけとな?林道と一般道って違うんだ?へーへーへー知らなんだ。
JAFさんで一般道に出して、そこで任意保険さんに乗せ換える、ドナドナ計画が決定。


そして会社関連にも。
明日は休みたい旨連絡。忙しい時期じゃなくてよかった。


ほっと一息。
その時、前方で鳥が飛び立つ音がします。後方で、何かの音がします。下半身が鳥肌立ちます。一気に緊張がほどけ、聞こえる音すべてが熊に感じます!



20時、前方から車です。おっJAF?普通車でした。
「どうしました?」
「これこれしかじかです」
「じゃあ、登山口まで乗せていこうか?」
「連絡の取れる場所に居たいので、ここで待ちます」
「そうか、気をつけてな」
<分岐点5>同乗すべきか?でも、登山口でも熊のリスクは同じはず。どっちもどっちだけど、連絡がつく場所の方が安心します。


ライトを360度回し、靴で地面をひっかいて音を出し、熊来るなよってぶつぶつと・・・



21時、後方から車です。最初にあった車の方、作業終わりのようです。
「大丈夫かい?」
「はい、おかげさまで連絡が付きました。JAFも沼田方面から来ることが分かったのでここなら絶対見つけてもらえます」
「なら、この車で下山したほうがいいのでは?必ずすれ違うから」
「・・・実は、熊にビビってました。お言葉に甘えさせてください」


この方の車で少し下山をします。
そうすると、10分もしないうちに、赤ランプをくるんくるん回したJAFさんと遭遇。
車のかたにお礼をして、JAF車に乗り込みます。



JAFの方と話をして以下のことが解りました。
・14時前には本部に登山口で赤いバイク、よんきびうさんからの要請を受けている
・少ない情報ではあったが、自分は皇海山登山口を知っていたので状況が解った
・連絡が取れない場所だと、行き違いになって、時間ロスをするケースがある
・三連休なので、あっちこっちで出動要請があった
・栗原川林道に行くと、往復4時間は拘束されること
・険しい林道なので、地元のレッカー業者は行きたがらない
・任意保険は、ミイラ取りがミイラになるのを嫌って、林道はフォローしないこと
・JAFは困っている方のもとに駆けつけるのが仕事です


JAFさん、最高です!(嬉涙)


JAFさんと一緒に、バイクのところに到着。
念のためバッテリーをつないでみますと、エンジン始動!わお!!
オーバーヒート表示はなんだったんだ!!
ちょっと下山してみましょうかってことで動かしましたが、10mもいかずにぷすん。
もう、うんともすんともいかなくなりました。


23時過ぎ、山の中でどなどな



てっぺん回って、1時過ぎ。
任意保険のレッカーさんとの待ち合わせ場所にした沼田の道の駅で降ろしてもらいました。お世話になりました。ぺこり。



2時に、任意保険のレッカーにどなどな。
トラック業者さん預かりで一晩過ごし、翌日ディーラーに運び込みます。


私は、沼田駅近くの健康ランドに3時過ぎに到着です。
明日(今日)10時にディーラーさん開店と同時に受入確認をし、その旨を保険屋さんに報告。搬送を開始していただき、私もディーラーに向かいます。
てな翌日の段取り。
やっとこ、お風呂に入って、長い一日が終わりました。



今回、お仕事とはいえ、レッカーの方々にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
オフローダーの方、お世話になりました。疑ってすみません。
通りすがりの方の声掛けも、大変励みになりました。
日本人は、まだまだ人情味溢れていますね。たまらなくうれしく思います。
何かあった時、やはり自分で動かないといけませんね。
そんなことを感じた一日でした。



栗原川林道入口には、この先は自己責任でって看板があります。
決してなめていたわけではありませんが、実際自分がこのようなことに遭遇すると、何もできない非力なことがよく解りました。また、保険の証書も良く読んでいないのも問題でした。
旅行計画を立てるとき、トラブった時にどのように対応するかも一緒にシミュレーションしたいなって思いましたね。



以上長々と書きましたが、備忘録ってことで。



ディーラーさんから連絡があり、デイトナ特有のいつかは壊れるかもしれない部分の故障、発電機関連の故障だそうです。部品取り寄せ、交換、もろもろでちょっと時間はかかりそうです。
何で今回?しかも山の中で?って思いましたが、元気に戻ってきてくれそうなので、よしとしましょう。